南房総の人たちの言葉
南房総の言葉
雨が降った後は蚊がでますね。いかがお過ごしでしょうか。ところで田舎といえば地元の人たちの話す方言がありますね。その土地土地で様々な方言があり、ご高齢の方は入れ歯の調子のせいもあってかなり聞き取りづらいことが多々あります。まあそれも里山の味と言えるわけですが。
南房総の方言
さて、ここではいくつか南房総の方言をご紹介します。
- 「おいない」
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無理、とかだめといった意味です。かなり使われます。あまり方言のないおばちゃんとかもこれは使います。
例「ガソリンがこれだけじゃおいないなぁ。」「風が強すぎておいねぇっぺ。」
- 「〇〇だお」「〇〇お」
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方言の強い方に多めですが一般的です。2チャンとかニコニコで使われるあれですが、南房総では普通に使います。最初は驚きました。
例「風が強ぇぇお。」「そんなんじゃだめだぁお。」
- 「かせる」
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かなり独特ですよね。意味は「かぶれる」です。これは知らないとわからないかと。
例「ハゼの木(かぶれるで有名な木)近づいたらだめだお。かせちゃうお。」
- 「ちいとばつ」
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ちょっとずつの意味です。これはかなり方言が強い方が使うことがあります。里山の農家さんなんかは使いますね。
例「疲れちゃうからちいとばつ掘ってくれ。」
- 「はがち」
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これは「ムカデ」のことです。こちらは意外とみなさん使います。南房総はそれだけ「ムカデ」が出るということですね。
- 「まっち(まち)」
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祭りのことです。南房総ではそろそろ祭りの季節です。祭りはかなり大事にしているので皆さん気合が入ってますよ。
ざっとこんなところでしょうか。もちろんこれ以外にもたくさんの方言があるはずです。
南房総は他県の血が入ってるかもしれない
南房総はその昔出稼ぎかなにかで和歌山の方々が移住したそうです。なので千葉県の中でも独特な方言が目立ちます。また地名も和歌山由来が多く、検索すると和歌山県の情報が出ることもままあります。「白浜」は特に有名ですね。
わかりづらいかもしれないけど怒らず聞き返してほしい
こちらが地元の人間でないとわかると標準語で話してくれる優しい人々ですが、ご老人だと慣れすぎてるせいか方言のオンパレードということもあります。わからないこともあるかもしれませんが、怒らず聞き直していただけるとよろしいかと。きっと身振り手振り加えてわかるよう努力してくれると思います。房州人は昔から「あばら骨が一本足りない」と言われるくらい腹の中が空っぽの穏やかな人々です。見た目は怖い人もいますが、きっとやさしく話してくれるはず。