南房総はいかがですか?

千葉県南房総のいろんなことをレポート。

続:南房総の農業について

南房総市の行っている農業支援

みなさんこんにちは。私は平日に南房総の某キャンプ場でバイトしてるんですが、そこに来てたお客さんにこんなこと言われました。「いいよいいよ、千葉だから」これを言われた経緯を説明すると長くなるのでやめときますが、要するに千葉は田舎だからざっくばらんで大丈夫、的な意味で言われたわけです。

私自身は千葉の北総地方出身で、地方都市ながら「田舎だなー」と思ってたし、この発言にも何一つ怒りは感じてません。ですがちょっと意外でした。というのもグンマー帝国やトーチギ王国の方々からよく「千葉は都会だからなー」とか「東京近いし。」とか言われてたので関東の中でも都会の方だと思ってたんです。ですがこの一言。まあ千葉も田舎ですよね。ちなみのこの方の車のナンバーは品川でした。出身かはわかりませんがね。

さあ、今回は前回に続き南房総の農業について綴ってみたいとおもわれり。南房総市は農業が強いとはいいがたいですが行政の支援はあります。

南房総農業支援センター

南房総市と農協から人材を派遣して作られた「南房総農業支援センター」というものがあります。新規で農業をやろうという人へのアドバイスや、書類作成代行、草刈りや耕うん(たがやすこと)代行、そして1日農業体験の開催などその業務は多岐にわたります。他にも行政で確保している農地の貸し出しなども行っています。この団体は最近作られたもので、空いて放置されてしまった農地を復活させたいという思いから作られたと聞いています。

市で負担する補助金

月5万円の補助

南房総市では農業を志す人、あるいは既存の農家さんに対していくつかの条件つきの補助金を用意しています。新規の方向けには農業で稼ぐことができるまで生活などをある程度補助するという名目で月5万円が支給される制度があります。目標年収の設定や、それに満たなかった場合の返金義務など一筋縄ではいかないものではありますが、なんといっても先立つものがなくては始まりません。利用できるものは利用したいものです。

害獣よけの電気柵補助

既存の農家さん向けに最も使われていると思われるのがこの電柵補助。電柵というのはその名の通り電気が通ってる柵のことで触るとびりびりします。これで害獣、南房総の場合は主にいのししが入れなくすることができます。もぐりでないちゃんとした農家さんであればだれでも受けることができるもので、半額を行政が負担します。

成功しているか、というと

紹介したのはごく一部で行政では様々な農業の問題に対応しています。がしかし、既存の農家さんから常に評判がいいかというとやはりそうではありません。その原因の一つとして、行政の担当者が農業経験がほとんどないといったケースがあることが挙げられそうです。やっぱりやったことなきゃわかんない、ということになってしまいますよね。かといって普段の仕事の合間に畑や、家畜の世話をするのは至難の業です。なかなか解決できる問題ではないでしょうね。

もう一つは南房総市がそもそも農業に強いところではないという問題があります。特産品も少なく、特産品以外のできが悪いこともしばしば。昔は流通が悪かったので地元の野菜やお米、畜肉などが良く売れたわけですが、今では全国どころが世界中から品物が容易にたどり着いてしまいます。そんな中で勝てるほどのものがなかなか作りづらいという弱点が南房総にはあるわけですね。

でもチャンスも

ところが南房総の農業は絶望的かというとそうでもない傾向も見られます。関東の中でも一位二位を争うほど暖かい気候に目をつけている農家さんがちらほら他県から来ています。この手の農家さんはすでに他県である程度成功している人たち。きっと南房総でも成功し、南房総を盛り上げてくれることでしょう。

地元の農家さんも負けてはいません。今までのやり方にプラスアルファの工夫で業績を伸ばしている方もいらっしゃいます。海があり、山もある自然の豊富な土地で、農業も生き続けてほしいと切に願っています。