南房総の農業について
南房総の農家は廃業が続いている。まあどこの田舎も同じだけど
皆さんこんにちは。うだる暑さのなかいかがお過ごしでしょうか。南房総は梅雨が終わってから風が吹いてきて湿気も落ち着いてきて少し過ごしやすくなっています。蚊も落ち着いてますね。
さて、以前「びわ」の話をしたときに触れましたが、南房総の農家と農業の直面している現実について触れてみようと思います。といっても田舎出身の人はよくわかってるかもしれませんが。
びわの話はこちらからどうぞ南房総名物「びわ」
農家を継ぐ人がいない
まあなんといってもこれに尽きるわけです。そう、後継者不足ですね。70、80代の農家さんはやはり体力の限界で引退する人が多いです。でも息子、娘は都会に出てるし、孫も都会暮らしだし、何より農業が昔と比べて非常に儲けづらくなったという点があって後継者が来ないんです。来ないだけでなく、高齢の農家さんもあまり継がせたくないという考えを持つ方が多いです。
農協は高く買ってくれなくなってしまった
昔は米や野菜、花を作って農協に卸せば概ね食っていけたそうです。ところが今は輸入が増え、農協の卸価格は驚くほど安く、一部の大量に作れる農家さんか、独自の販売ルートを持っている農協に頼らない農家さん(有機・無農薬農家はこのパターンがほとんどです。)以外は農業だけでは生きてはいけません。それどころかマイナスになってしまう人もいるくらいです。
花農家は特に厳しめ
国産の野菜・米がちらほら脚光を浴びだしてはいますが現実は厳しいです。花に関してはほぼ輸入になってしまい、花農家さんは瀕死の重傷という状態です。南房総は花が有名な地域で、季節によっては「花摘み」の観光客でにぎわう場所なんですが、農地の空きは目も当てられない状態です。
草が生えてるところは花畑だったり、田んぼだったりしたそうです。完全に手入れがなくなり荒れ放題になっています。
目も当てられないくらい崩壊しているビニールハウス。この手のハウスは結構見かけます。撤去ももちろんお金がかかるし、ここまでぼろいと再生も厳しいでしょう。結果放置となってしまっています。
国・県・市の対応は
行政もただ指をくわえてこの状況を見ているわけではありません。新規就農者の斡旋や支援、既存の農家さんへの新たな農法の指導、販売方法などあの手この手で農業を復活させようと試みています。しかし、はたして本気で復活させたいと思っているのか、はたまた票欲しさのアクションなのかなんとも言えないところです。行政の具体的な試みなどは次回詳しくお伝えします。