南房総はいかがですか?

千葉県南房総のいろんなことをレポート。

ローズマリー公園

丸山に位置する「ローズマリー公園」に行ってみました。

みなさまこんにちは。東京はかなり秋を感じる気候になっているようですね。南房総はというとその強烈な湿気のおかげでまだ夏っぽい感じです。

南房総市と東京だと10%~20%くらい湿気に差があるようです。夏まっさかりはどちらも80%付近と猛烈に高いですが、9月になると東京は30%台まで下がるようですね。南房総は60%~70%台とまだまだ高めです。遊びにいらっしゃる時は汗対策をしっかりと!

さて、今回はそんな夏の長い南房総には少し場違いといってもいいくらいの雰囲気をもつ「ローズマリー公園」にいってきましたよ。

イギリス風のオシャレな公園

こちらがローズマリー公園の写真です。南国な南房総はハワイや地中海系の雰囲気のスポットが多いのですが、ここは思いっきりイギリスです。

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公園の由来であるローズマリーもいたるところに植わってます。

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向こうの様式の庭園もあります。

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インフォメーションもしっかりイギリス風。

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南房総屈指の直売所「はなまる市場」

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ローズマリー公園」には直売所「はなまる市場」が入っています。こちらは地元農家さんの新鮮なお野菜の直売や加工品、その他千葉県全体の特産品が並んでいます。ご飯のお供からお酒のおつまみまで、房州の豊かな食を是非ご堪能ください。

入り口にはハーブなどの苗も販売しています。お庭に植えてみるのもいいでしょう。

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運営は民間企業

ローズマリー公園」はもともと市運営の道の駅だったようですが、経営がうまくいかず、民間企業に委託することになりました。そのおかげもあって盛り返し、他道の駅に比べても良い結果が出ているそうです。昔と雰囲気が変わってしまったと嘆いている方もいるようですが、つぶれてなくなるよりはましかなと。

千倉から海沿いを和田・鴨川方面に行くとたどり着きます。南房総にいらしたときは是非立ち寄ってみてください。

南房総の夏は意外とうるさい?

南房総の夏はいろんな音でけっこう騒がしい。

暑い日々が続いていますね。今年も余裕の30℃超えが連続で続いてます。南房総はまだ多少風がありますが東京はどうなんでしょう。この気温で風もなかったらほんとに危険ですね。どうぞご自愛ください。

さて、南房総といえばやはり海。なので夏の時期は観光客でいっぱいです。それ以外にもいろんなのがいっぱいで、夏はけっこう騒がしいんです。

観光客が騒がしい

まあこれはしょうがないでしょう。お休みで遊びにくるんだし。お酒も入って騒がしくもなるでしょう。この時期はコンビニやスーパーも大盛況。観光客の皆さんはお酒やバーベキューに使う食材などを買い込んでいます。

さわぐのはある程度しょうがないんですが、ごみは出さないように。

虫が騒がしい

これもしょうがないですよね。というかどうしょうもないというか。せみを筆頭に様々な虫、そしてトンビなど鳥や獣も良く鳴いています。

動物が鳴くのはなんででしょう。獲物がとれた合図でしょうかね。

草刈り機が騒がしい

これなんですね。困ったのは。しかしこの時期は草が強烈に伸びるのでしかたないんです。地元の人たちは家や畑が草に飲み込まれないよう暑い日差しの中草刈り機をブンブンします。

観光客の皆さんにとっては腹立たしい音かと思いますが、こらえていただきたいものです。

波が騒がしい

この時期は台風がきたりするので、遠くで荒れた海の波が少し遅れて南房総にやってきたりします。なので晴れてるのに海だけ激しめということも

サーファーは大好物でしょうけどね。

夏もそろそろ

まだしばらく暑いですけど夏は終わりに向かってます。色んな騒音も少しづつ止んでいくはず。お休みがとれそうでしたら是非いらしてください。

この季節の危険生物

自然の豊富な南房総には危険な虫もいっぱい

まだまだ暑い夏ですが、夏といえば虫が多い季節でもあります。人間はどっちかというとバテバテですが虫は随分元気ですね。こと南房総においては草木もたっぷり、海もあって湿気もあるから水分も問題なし、山もあるから花や木の実などもいっぱいということで虫にとっては天国のようなところですね。

虫の中には人間にとっても危険なものがいます。南房総でも結構確認できますよ。

夏の危険な虫

スズメバチ
夏の危険虫の代表的存在ですね。南房総には山があるので山に巣をつくるスズメバチが多いようですが、たまに人家につくったりもします。うっかり近寄ると攻撃してくるので注意が必要です。
ムカデ
東京ではあまりお目にかからないと思われます。ムカデは歯に毒があり、噛まれると痛みを伴い腫れるとか。死に至ることはないようですがかなり痛いらしいです。
ブユ
こちらも都心や地方都市には少ない虫ですね。南房総ではあたりかまわず飛んでます。素早く振り払えば刺されずに済みますが、もし刺された場合は強烈なかゆみに苦しみます。腫れもひどく、蚊の倍近く腫れることもままあります。筆者はまぶたを刺されて半分ふさがりました。
アブ
こちらも都心ではみかけない虫ですね。ブユ同様刺されると強烈なかゆみが発生します。また、黄色い姿をしているので一瞬ハチと間違うことも。よく見ると顔はハエに似ていてハチでないことがわかります。アブとブユはどちらも針で刺すのでなく噛みついて切った皮膚から血を吸うというスタイルです。なので刺された瞬間は少し痛みがあることもあります。
どこにでもいる蚊ですが、南房総は自然が豊富です。藪近くのいわゆる「やぶ蚊」には気を付ける必要があります。獰猛で強烈にかゆくなる「やぶ蚊」は都心でも良く見かける「家蚊」と違って真っ黒に白い縞模様があります。見た目からやばそうですね。
ちまたで話題の「ヒアリ」のように人体に影響を及ぼすような蟻はいないようですが、その食欲は獰猛です。バーベキュー等でうっかり食材を放置してしまうと蟻まみれに、なんてことも。特に甘いものには注意が必要です。ジップロックに入れ、できるだけ冷やして保存しておくことをおすすめします。

人家にも虫が

余裕で入ってきます。一軒家の貸家を借りる場合はある程度虫対策を覚悟しましょう。

害虫ではありませんが「アシダカグモ」という手のひらくらいになる蜘蛛も良く入ってきます。南房総に移住を考えてる方は、虫問題は避けて通れないということを覚悟しましょう。

白浜の旅館「紋屋」に泊まりました

南房総白浜地区の旅館「紋屋」に泊まってみましたよ。

暑い夏が続いてますね。しかも雨も梅雨再来と言わんばかりに降っています。どうなんでしょうね、この気候。異常気象という人もいればながーい時間の中での周期的な気候で異常ではないという人もいるみたい。

さて、今回はひょんなことから白浜地区の「紋屋」さんに泊まることになったのでそのご報告を。

他のホテルより低め

「紋屋」のある白浜地区には複数の大型ホテルが海沿いに並んでいます。どれも洋風のいわゆるホテルって感じのたたずまい。高さも10階くらいはありそうな高さです。

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ところが「紋屋」は3階まで。そして横に広いんですね。白浜の開けた海と空にはこれくらいの高さが似合ってる気がします。

昭和が感じられる内装

内装は昭和って感じのレトロ感がある和風のデザイン。でも古いとかって感じじゃないですね。

こちらは看板。逆読みなのが昔っぽくていい。

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廊下。ところどころ壁紙がはがれかけてたりしますが、逆に味になっててこれこれでよいのでは。

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図書スペースもありました。このざっくばらんに置いてある感じがまたたまりませんな。

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部屋からの眺めは抜群

こちらが部屋。旅館って感じの畳の和部屋ですね。

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そして部屋からの眺め。白浜の海が一望です。

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夕飯もなかなか凝ってます

こちらが前菜。おしゃれでしょ。これ以上は実際行ってみて確かめてください。

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白浜の中でも評判良し

白浜の海沿いにいくつかあるホテルの中でも「紋屋」は評判がいいです。他ホテルは接客がぶっきらぼうだったり、お金がなくていろいろと治せなかったりと不具合が多いとか。

紋屋の前は岩場の海岸ですが、バーベキューしてOKなんです。直火はまずいですが。ちょっと歩くと道の駅があるので貝類なんかも手に入ります。20分も歩けばスーパーも出てくるので食材の現地調達も可能ですよ。初めて白浜に泊まるという方なら、まずは「紋屋」がおすすめです。

千倉潮風王国でサンバ

潮風王国で開催された「千倉DEサンバ」

みなさまご機嫌いかがですか?こちらはこないだ熱中症になりました。一言に熱中症といってもいろいろと症状があるようですが私の場合

強烈な暑さを感じる↓

うっすらぜんそくのように息が吸いづらくなる↓

目に映るものすべてに腹がたつ(この時点で熱中症と思われます)↓

頭が痛くなる

だいたいこの順番ですね。頭が痛くなると流石に休憩します。今回はちと休憩のタイミングが悪かったようで頭痛は翌日まで残りました。皆さん熱中症には気を付けて。水分補給はもちろんですが、危ないと感じたら休憩しましょう。

さて、そんな体調だったので存分に楽しむことができなかったのが悔やまれますが「千倉DEサンバ」なるイベントが潮風王国で行われていたので行ってきました。潮風王国についてはこちらをどうぞ:千倉の道の駅「潮風王国」

アーティストがステージで盛り上げます

こちらはこのイベント用の特設ステージ。アーティストやパフォーマーが出演します。歌、演奏どちらも素敵でした。夏の夜にぴったりです。サンバぽい恰好の人もいましたよ。

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地元のお店もたくさん出店

飲食店はかなり充実してました。ビールだけでなくソフトドリンクやブラジルぽいカクテルもありましたね。フードもブラジルの料理がありました。焼いた牛肉を酢で食べるものを買ってみましたがおいしかったですね。ただ、カップケーキくらいの量で500円でしたが。安くはないけど高すぎるとも言えないような。あなたならどう思いますか?

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最後は花火で締めくくり

盛り上がりが最高潮になり、花火が数発上がってイベントは終了しました。土日の二日間やっていたようですが、どちらも花火は揚がったようですね。イベント自体はレベル高めです。いろんなフェスに行ったことがある人もきっと見劣りせず楽しめるはず。来年開催に期待しましょう。

「千倉DEサンバ」ホームページ

続:南房総の農業について

南房総市の行っている農業支援

みなさんこんにちは。私は平日に南房総の某キャンプ場でバイトしてるんですが、そこに来てたお客さんにこんなこと言われました。「いいよいいよ、千葉だから」これを言われた経緯を説明すると長くなるのでやめときますが、要するに千葉は田舎だからざっくばらんで大丈夫、的な意味で言われたわけです。

私自身は千葉の北総地方出身で、地方都市ながら「田舎だなー」と思ってたし、この発言にも何一つ怒りは感じてません。ですがちょっと意外でした。というのもグンマー帝国やトーチギ王国の方々からよく「千葉は都会だからなー」とか「東京近いし。」とか言われてたので関東の中でも都会の方だと思ってたんです。ですがこの一言。まあ千葉も田舎ですよね。ちなみのこの方の車のナンバーは品川でした。出身かはわかりませんがね。

さあ、今回は前回に続き南房総の農業について綴ってみたいとおもわれり。南房総市は農業が強いとはいいがたいですが行政の支援はあります。

南房総農業支援センター

南房総市と農協から人材を派遣して作られた「南房総農業支援センター」というものがあります。新規で農業をやろうという人へのアドバイスや、書類作成代行、草刈りや耕うん(たがやすこと)代行、そして1日農業体験の開催などその業務は多岐にわたります。他にも行政で確保している農地の貸し出しなども行っています。この団体は最近作られたもので、空いて放置されてしまった農地を復活させたいという思いから作られたと聞いています。

市で負担する補助金

月5万円の補助

南房総市では農業を志す人、あるいは既存の農家さんに対していくつかの条件つきの補助金を用意しています。新規の方向けには農業で稼ぐことができるまで生活などをある程度補助するという名目で月5万円が支給される制度があります。目標年収の設定や、それに満たなかった場合の返金義務など一筋縄ではいかないものではありますが、なんといっても先立つものがなくては始まりません。利用できるものは利用したいものです。

害獣よけの電気柵補助

既存の農家さん向けに最も使われていると思われるのがこの電柵補助。電柵というのはその名の通り電気が通ってる柵のことで触るとびりびりします。これで害獣、南房総の場合は主にいのししが入れなくすることができます。もぐりでないちゃんとした農家さんであればだれでも受けることができるもので、半額を行政が負担します。

成功しているか、というと

紹介したのはごく一部で行政では様々な農業の問題に対応しています。がしかし、既存の農家さんから常に評判がいいかというとやはりそうではありません。その原因の一つとして、行政の担当者が農業経験がほとんどないといったケースがあることが挙げられそうです。やっぱりやったことなきゃわかんない、ということになってしまいますよね。かといって普段の仕事の合間に畑や、家畜の世話をするのは至難の業です。なかなか解決できる問題ではないでしょうね。

もう一つは南房総市がそもそも農業に強いところではないという問題があります。特産品も少なく、特産品以外のできが悪いこともしばしば。昔は流通が悪かったので地元の野菜やお米、畜肉などが良く売れたわけですが、今では全国どころが世界中から品物が容易にたどり着いてしまいます。そんな中で勝てるほどのものがなかなか作りづらいという弱点が南房総にはあるわけですね。

でもチャンスも

ところが南房総の農業は絶望的かというとそうでもない傾向も見られます。関東の中でも一位二位を争うほど暖かい気候に目をつけている農家さんがちらほら他県から来ています。この手の農家さんはすでに他県である程度成功している人たち。きっと南房総でも成功し、南房総を盛り上げてくれることでしょう。

地元の農家さんも負けてはいません。今までのやり方にプラスアルファの工夫で業績を伸ばしている方もいらっしゃいます。海があり、山もある自然の豊富な土地で、農業も生き続けてほしいと切に願っています。

南房総の農業について

南房総の農家は廃業が続いている。まあどこの田舎も同じだけど

皆さんこんにちは。うだる暑さのなかいかがお過ごしでしょうか。南房総は梅雨が終わってから風が吹いてきて湿気も落ち着いてきて少し過ごしやすくなっています。蚊も落ち着いてますね。

さて、以前「びわ」の話をしたときに触れましたが、南房総の農家と農業の直面している現実について触れてみようと思います。といっても田舎出身の人はよくわかってるかもしれませんが。

びわの話はこちらからどうぞ南房総名物「びわ」

農家を継ぐ人がいない

まあなんといってもこれに尽きるわけです。そう、後継者不足ですね。70、80代の農家さんはやはり体力の限界で引退する人が多いです。でも息子、娘は都会に出てるし、孫も都会暮らしだし、何より農業が昔と比べて非常に儲けづらくなったという点があって後継者が来ないんです。来ないだけでなく、高齢の農家さんもあまり継がせたくないという考えを持つ方が多いです。

農協は高く買ってくれなくなってしまった

昔は米や野菜、花を作って農協に卸せば概ね食っていけたそうです。ところが今は輸入が増え、農協の卸価格は驚くほど安く、一部の大量に作れる農家さんか、独自の販売ルートを持っている農協に頼らない農家さん(有機・無農薬農家はこのパターンがほとんどです。)以外は農業だけでは生きてはいけません。それどころかマイナスになってしまう人もいるくらいです。

花農家は特に厳しめ

国産の野菜・米がちらほら脚光を浴びだしてはいますが現実は厳しいです。花に関してはほぼ輸入になってしまい、花農家さんは瀕死の重傷という状態です。南房総は花が有名な地域で、季節によっては「花摘み」の観光客でにぎわう場所なんですが、農地の空きは目も当てられない状態です。

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草が生えてるところは花畑だったり、田んぼだったりしたそうです。完全に手入れがなくなり荒れ放題になっています。

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目も当てられないくらい崩壊しているビニールハウス。この手のハウスは結構見かけます。撤去ももちろんお金がかかるし、ここまでぼろいと再生も厳しいでしょう。結果放置となってしまっています。

国・県・市の対応は

行政もただ指をくわえてこの状況を見ているわけではありません。新規就農者の斡旋や支援、既存の農家さんへの新たな農法の指導、販売方法などあの手この手で農業を復活させようと試みています。しかし、はたして本気で復活させたいと思っているのか、はたまた票欲しさのアクションなのかなんとも言えないところです。行政の具体的な試みなどは次回詳しくお伝えします。